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広葉樹hardwood

針葉樹以外の木はほぼ広葉樹です。※1
日本産の主要な広葉樹にて楽器を制作しています。

日本(国産)材

桜(染井吉野・八重桜)・山桜・栗・鬼胡桃・ケヤキ・カエデ(もみじ)・樫・柿・栃・タモ等々を扱っています。
希少な梅・桃※2・スモモ※2・桑・ビワ・椿・山茶花※3・ユズ・金木犀・銀木犀・槐(エンジュ)等々も扱っています。

外国産材

基本的に取り扱っていませんが、例外的にアフリカンパドゥックのみ扱っています。
木琴の打鍵に使われていて、木材としては極めて特殊な音響を持つため、例外的に採用しています。

広葉樹一覧

桜 - サクラSakura

桜の概要

日本を代表する花のひとつ、桜です。
桜の種類によって硬さが微妙に変わります。特に硬い山桜以外の桜をここでは桜と総称します。 木材としては硬さ・重さ共に中庸で、また香りがとても良い事でも知られています。
楽器材としては、三味線の胴に使われてきました。

槐の特性

浅黒い木肌は細かく、切削加工等が困難な木材ではありません。

楽器材としての特徴

繊細で華やかです。桜の花のイメージそのものと言っていいでしょう。
張りのある粒立ちと、華やかな高音域に特徴があります。
繊細といっても脆さはなく、しなやかで女性的な雰囲気です。

栗 - クリJapanese Chestnut

栗の概要

栗は硬度が高く腐食しづらいため、西洋では家具によく使われます。※チェスナット材
古くからヒノキは「火の木」とされて大黒柱に使う事を避けられており、太い栗材を大黒柱として使う民家が多くありました。
他にも耐久性が求められる鉄道の枕木や、川の中に打つ杭などにも使われてきたタフな木材です。

栗の特性

木目に特徴がないためか、銘木と言われるほどの木材ではありませんが、高級な部類に入るでしょう。

楽器材としての特徴

硬い広葉樹としては落ち着いた音質です。
なお、楽器材として使われた事はないようです。

梅 - ウメUme

梅の概要

冬の終わりに花を咲かせる、春を予感させる木です。
花の色は白梅から紅梅まで様々です。

梅の特性

非常に硬く割れやすく、内部から脆くなっていきます。
生育が遅い上にまっすぐに伸びないため、木材としての需要は全くありません。

楽器材としての特徴

非常に硬いため、スティックが直接当たるウッドフープ等において最強です。
金属的な高域を持ちますが、低域は出ません。

椿 - ツバキCamellia japonica

ただいま準備中です。

柿 - カキKaki

柿の概要

木材としての柿は、火に強いことから囲炉裏の縁に使われてきました。
生育が遅く、30cmほどの直径に育つまでには最低100年は必要です。

柿の特性

生育が遅いため非常に硬く、しかし割れやすく虫害にも悩まされる木材でもあります。
硬いために加工は容易ではありません。その代わり灰色がかった木目が美しく、一目で柿と分かります。

楽器材としての特徴

樹齢、重さ、見た目同様に非常に重厚な音を持っています。
例えばくり抜きの柿シェルにおいては不思議なハーモニーを持っていて、それが表現の豊かさや重厚さになるのではないか、と考えられます。
middlecentre instrumentsでは柿材特有のハーモニーを、特別に「マルチトーン」と呼んでいます。

  1. ※1 : 銀杏だけは広葉樹でも針葉樹でもなく、それらが分かれる以前の太古の種です。
  2. ※2 : 梅材と類似しています。特にスモモは梅材と変わりません。
  3. ※3 : 椿材と同質です。