middlecentre instrumentsのスネアは、国産材木材・オリジナル設計の削り出し金属パーツ・
asprヘッド、ブロックステーヴ構造を基本として成り立っています。
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材についてはmaterial(素材)ページを、
パーツ及びブロックステーヴ構造についてはstructure(構造)ページを、
asprヘッドは株式会社アサプラ Webサイトをご覧ください。
14・12・10インチ口径を基本として、15インチ口径はピッコロ(深さ2.5インチ)のみです。
15インチ以外は深さ5・5.75・6.5インチが標準です。
シェルと同じ材のウッドフープ※1が標準です。
フルオーダーで、シェルと異なる材のウッドフープを装着する事も可能です。
あらゆる材のフープを組み合わせる事によって、理想的な音をデザインできます。
14・12・10インチはオーダーでプレスフープを選ぶ事も可能です。※2※3
金属パーツ類(ラグ・ストレイナー)を極力小さくし、ウッドフープを採用する事で、木の音そのものを追求しています。
シェルは20mm〜50mmの厚み※4があり、ヘッドやフープの振動を確実に支る強度・剛性があるために音に歪みが生じません。
ウッドフープは28〜35mm前後の厚みを持つ3ply構造※5で、
プレスフープやダイキャストフープと変わらない高い剛性を持ちます。
ストレイナーとラグ以外は木材で構成されているため、「倍音が乏しくアタックも遅く音が前に出ないのでは?」と思われるかもしれません。
シェルやウッドフープの剛性を高く保ち、必要な場所に硬度の高い材を用いる事によって、豊かでナチュラルな倍音とアタックの速さを実現しています。
シェル材の振動特性とフープの振動特性を組み合わせる事によって、あらゆる音を作る事ができます。
トップ側のフープで鋭い音をデザインしながら、ボトム側に柔らかく低域の出る材を用いる事で太い音を出す事も可能です。
アコースティックラグは、ヘッド部分が15x11x10mm程度と非常に小さなヘッドパーツによるものです。
そのヘッドを支える6mm丸棒シャフトがシェルを貫通している、という構造です。
シェルに固定されておらず、シェルに強度面でストレスをかけているのが特徴です。
シェルに強いストレスをかける事によって、シェル材の持つ振動特性を引き出しています。
アコースティックラグはmiddlecentre instrumentsのスネアの標準仕様です。
わずかな金属量のために、音への金属倍音の影響が極めて少なくなっています。
ヘッドはジュラルミンかブラス、シェルを貫通しているシャフトはブラス・ジュラルミン以外に鉄やチタンも選べます。
ステンレスワイヤーによって吊っている構造のラグです。
アコースティックラグよりヘッド部分はさらに小さく、10x11x10mmです。
ワイヤーと合わせても非常に軽く、ヘッドとフープの振動にほぼ干渉しません。
ラグがワイヤー吊りのために回りやすく、チューニングを微調整する事が多いスネアにはあまり向きません。
とはいえ、豊かなリムの音や低域のふくよかさ等々、欠点を補う利点もあります。
ラグヘッドはブラスかジュラルミンから選べます。
ワイヤーはビニールコーティングのステンレスのみです。
なお、ワイヤーラグのスネアはフルオーダーのみとなります。
基本構造はアコースティックラグと似ていますが、25〜30x11x10mmのヘッドと6mmシャフトを組み合わせてL字型になっているのが異なります。
最も金属量が多いラグのため、アコースティックラグより重厚な音になります。
同時に、構造的に最も強度のあるラグです。
ヘッド部分での立体造形が可能なので、様々なデザインができるという利点があります。
厚さ35mmのウッドフープを標準採用しています。※6
ドラムにおいて鳴るのはヘッドとフープです。歪まず美しい倍音を得るため、ウッドフープの剛性と響きを重要視しています。
このウッドフープはリムショットの音量があり、材ごとの特徴のある倍音を実現します。
ウッドフープの詳細についてはウッドフープページをご覧ください。
ウッドフープ→
標準ヘッドはASPR LC Head PE-250C(バターサイド)とASPR LC Head HC-075S(スネアサイド)です。
アサプラ社の他モデルをご要望の場合は変更可能です。
他社ヘッドは対応できかねますので、あらかじめご了承ください。
一般的なスチール・ステンレス以外に、middlecentre instruments製のブラス・ジュラルミンのテンションロッドが選べます。
鉄より若干重く、振動特性の優れた材です。
鉄より柔らかいので、厚いヘッドやハイピッチでは損傷する可能性があります。
銅合金のサビ特性を利用して、自然な青サビや黒サビを発生させる事ができます。
ビジュアル・デザイン的にも様々な事ができます。
鉄の1/3の重さで、振動特性が木材に近い材です。
金属倍音を嫌う場合には最適な金属素材です!
硬度はありつつも脆い材なので、厚いヘッドやハイピッチでは損傷する可能性があります。
基本的にモデル構成はありません。
14x5と15x2.5ピッコロは多く作っています。
標準構成(材・フィニッシュ等)※7を基準に、セミオーダーとフルオーダーが可能です。
ショールームモデル、セミオーダー、フルオーダーの3種類があります。
実験的であったり、新たな材を試したり、特別な装飾をあしらったモデルです。
「作品」でもあります。
mciのショールームである「仙波スタジオ」に置かれ、仙波スタジオにて試奏可能です。
一部の非売品を除き、販売可能です。
標準構成※7を元に、一部フィニッシュや金属パーツ変更をした場合、セミオーダーとなります。
標準構成※7を基本にしない、シェルサイズ・材・フィニッシュ等々をオリジナルで作り上げる場合にはフルオーダーとなります。
オープン価格での提供です。
代表的なスネアの参考価格・実勢価格は以下の通りです。2021/11現在※8